茶道会館にて、北見社中 照和会研究会茶会のお茶会がありました。
私も大林先生にご一緒させていただいて、お茶席をまわってきました、全6席。一日にお茶を6杯もいただいたのは初めてです。
御凌ぎもしっかりいただいて、丸一日お茶一色で過ごしました。
←画像は若竹会「岸辺の風景」@峰春亭の床の間
三席目に入った「岸辺の風景」は立礼。
立礼卓。御園棚。水車柄の主茶碗、次客は京都粟田焼。棗は青楓。茶杓は水垂竿(みだれざお)。
花入れは魚籠の形、桂川籠花入、花はショウマ・トラノオ・ホタルブクロ・雨降り朝顔。
茶道会館の茶筌塚。
振り返り:1席目は一樹会による「清滝川」@至誠軒。ここが個人的にはもっとも好みでした。黄蘭・萩とナデシコが瓦を使って活けてあり、さりげなく蟹(置物)が花器を支えるのに使ってあって。香合の裏側に茶籠と蓑笠が描いてあって。お軸は「喫茶去」・主菓子は鮎で、気取ってなくて。釜はアラレ釜。棚は尚歌棚(しょうかだな)という珍しい木と竹の棚でした。
4席目の華葉会「彼岸」@明々軒。
御軸は河口慧海直筆の般若心経。お花は沙羅双樹、大変良い枝振りのものが竹の手桶に。ここは、待合からして異国情緒あふれていて変わってました。待合の床の間には金剛座の御軸と菩提樹の葉(押し葉)があった。彼岸のテーマだそうで、向こう岸ってことでしょうか。
「彼岸」の棗とお茶杓。棗は村上堆朱(むらかみついしゅ)牡丹紋。二つ節の茶杓「三千歳」。
建水は鉄鉢、托鉢をする鉢。蓋置は金属製の蝶モチーフ。
主茶碗は陶漆蒔絵の萩の柄。次客は奈良の赤膚焼。煙草入れの柄が南蛮人と象、やっぱり異国情緒。
舟形の煙草入れ、火入れが兔で可愛い。兔ももちろん竹生島に由来があるそうで。
掛け軸は「江月照松風吹」、笛型花器に山アジサイとリュウノヒゲが涼しく活けてあり、香合は琵琶の形。主菓子は琵琶湖銘菓「湖面にゆらゆらと」。
6席目:山茶屋の入り口、塵穴。
さて、振り返りの2席目、白珪会の「余呉の湖」@真の間について:
滋賀県長浜の天女伝説をモチーフにしているそうです。渚棚でした。御軸は「彩雲 五色開」。床の間の舟形花器にテッセンが活けてあり、茶杓入れが飾ってありました。銘は「天女」。主茶碗は水茎焼。四代蔵六のお話がありましたが次客のお茶碗だったか、ちょっと聞き損ねました。特に灰形をご覧くださいとのことでしたので拝見しましたが不勉強の私にはよく解りませんでした。