Celica Blog: Monthly: Nov, 2010

山王病院 2010 病院食

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病院食

サーモンのステーキ。クオリティ高かった・・・

覚えている限り書き出すと・・・

・まず、「病院食」と呼んで片付けるのがもったいないほどの質の高さ。

・一週間分のメニューが事前に知らされる(プリントしたものが配られる)。そして朝と昼は和洋のどちらか好きな方を事前にリクエスト。

・パンを頼むときちんと温かい物が提供される。必要ならトースターを貸出してくれる。

・お料理が熱々なのはもちろん、お皿も温かい。食器は陶器がメイン。

・味付けは辛め。薄味好みさんには少々塩分強すぎかな。

・食事以外で毎日おやつとお茶が出る。お茶はおやつに合った物が、和洋あって毎日違う。何が出るかはお楽しみ。

・食事メニューと別にルームサービスのオーダーメニューあり。一品料理・メインコース和食/洋食・刺身・デザート系、和牛・霧島産黒豚・伊勢海老・オマール海老など。茶碗蒸し600円、具だくさんで大変美味しかった。ビーフカレー1400円(病状によっては提供できない場合もある。通常の料理は前日17時前までに、刺身など物によっては2日前に予約が必要。)

・ベジタリアンメニューや宗教に合わせてコシャーなんかも対応してくれるらしい。

・中でもいちばん驚いたのは、魚と肉の時でカトラリーがきちんと区別されてたこと・・・

・事前に聞いて楽しみにしてたすき焼きの日に手術になったので、食べ逃してしまったことだけが心残り。

・他の病院の食事を多くは知らないが、内臓系の疾患でなければ絶対またここに入院したいと思う食事内容だった。



一日目の夕食:胚芽米・油目の木の芽焼き・長芋の梅煮・白菜と厚揚げの煮浸し・しめじとささ身のマヨ和え・清汁

三日目の朝食。手術明けなので特別献立「おもゆ」です。通常の献立メインはスパニッシュオムレツor高野豆腐の卵とじでした

三日目の昼食。手術明けなので特別献立「全粥」です。通常の献立メインはチキンカレーor鶏肉のおろししぎ焼きでした

三日目の夕食。手術明けなので特別献立「お粥」です。通常の献立メインは甘鯛のちり蒸しでした

四日目の朝食。手術明けなので特別献立。通常の献立メインはハムエッグor焼き魚でした

四日目の昼食。手術明けて初めての普通食:穴子の柳川煮

四日目のおやつ。

四日目の夕食:揚げだし豆腐

五日目の朝食:炒り卵・グリーンアスパラのお浸し・味噌汁・牛乳・フルーツ

五日目の昼食:ポークソテーきのこソース・コールスローサラダ・さつま芋のプラム煮・コンソメスープ

五日目の昼食を優雅にいただく。

五日目のおやつ。

五日目の夕食:海老丸吉野煮・三色野菜の甘酢漬け・大豆と野菜の煮物・れんこんの金平・味噌汁

六日目の朝食:パンケーキ・トマトサラダ・ミルク・フルーツヨーグルト・レモンティー

六日目の昼食:海老と蟹のドリア・マカロニサラダ・きのこのにんにく風味・コンソメスープ

六日目のおやつ。

六日目の夕食:鶏肉の黒酢煮込み・高野豆腐の含め煮・京芋の含め煮・胡瓜とうどの酢味噌がけ・清汁

七日目の朝食:ベーコンエッグ・キャベツとツナのソテー・レモンティー・ミルク・フルーツ

七日目の昼食:茄子のミートソースグラタン・白菜のサラダ・マッシュルームと小海老のバジリコ炒め・コンソメスープ

七日目のおやつ。

七日目の夕食:鰆の西京焼き・揚げだし豆腐のきのこあんかけ・三つ葉とささ身の和え物・たこと大根の煮物・清汁

八日目の朝食:スパニッシュオムレツ・レモンティー・ミルク・フルーツ

八日目の昼食:サーモンのステーキ・ポテトサラダ・トマトのファルシー・清汁

八日目のおやつ。

八日目の夕食:豚の角煮・ひじきの煮付け・ほうれん草とじゃこの和え物・こんにゃくの胡麻和え・味噌汁、手前に追加注文した茶碗蒸し

九日目の朝食。これが山王病院で最後のご飯です。正直さびしい!:温野菜と卵のサラダ・レモンティー・ミルク・フルーツ

病室編

桂花苑

5月某日、子供のお宮参りへ

水天宮でご祈祷していただいて、ロイヤルパークホテルで中華を。「お宮参りプラン」と言う特化したコース料理を頂きました。
お食事に写真撮影がついて10万ぐらい。着付けとヘアメイクは別料金であたしは3万ちょいだった。
お料理の内容を知らずに申し込んでいたので名前とか解りません、事前に確認すれば良かったな。

フカヒレの姿煮が人数分。贅沢しちゃいました。
この後のいくつかの料理、写真撮るの忘れて食べちゃった

スズキの蒸し焼き。ソースが見た目より辛くて、ちょい好みじゃなかった。
付け合わせの野菜は綺麗

大好物の百合のつぼみが載ったあんかけ系炒飯

この手前にフォアグラコロッケ、フカヒレとエビ餃子のスープが出た、あとは覚えてない。

お天気にも恵まれて、子供が生まれてから初めての遠出で色々心配だったけど、とっても良い日になりました。ロイヤルパークホテル桂花苑では冷凍母乳の湯煎もしてくれるし、お宮参りプランだと個室にクーハンも置いてあるし。

山王病院 2010 病室

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病室の様子

窓からの眺め。東京タワーが綺麗です

私はDの部屋を選択。2010年現在の差額ベッド代は1日39900円。



・4階からが入院施設になっていて、入院患者とその家族・親戚以外は立ち入れない。親戚でも子供は入れない。子供で入って良いのは入院患者本人の子供だけだそうです。

・部屋のタイプは大きく分けて5タイプ。A~Eで広さと施設が少しずつ違う。差額室料も。実質Bの部屋は今は稼働していないらしい。30週までに希望を出しておく。D以上の部屋だと夫が宿泊することも可能(ソファベッド備え付)あと、LDRも空いてれば希望できるらしい。

・すべての部屋が個室。バス・トイレも室内にある。給湯・テレビ・冷蔵庫・インターネット接続・DVDプレーヤー・ダイニングテーブルチェアなど

・使い捨てのスリッパが備え付いてた。

・出産前の健診・出産後の健診・沐浴説明+実習・退院前の健診以外は部屋から出ずに過ごせる。他人とエンカウントする確率はかなり低い。



部屋に入ってすぐ:縦長の部屋、大きな窓がまぶしい

ベッド:介護用?電動式(手術後これがかなり助かった)

ダイニングテーブル・チェアとタンス・テレビ

バス・トイレ:どうでもいいけどトイレットペーパーがうちより柔らかいエリエールだった

給湯施設:キッチンと呼ばれていたが・・・湯沸かしポットだけありました

ベッドサイドテーブル:あまり使わなかった

テレビはアナログ。収納力のあるタンス:右は冷蔵庫

冷凍庫付き冷蔵庫。アイスとか飲み物とか入れてた

大きな窓:ちょうど大きなバルコニーに面してた

大きなバルコニー:簡単な植物が植わってた

夜の眺め:東京タワーと月

ベッドから常に見えるとこに掛かってた絵:見れば見るほど怖い

朝焼けの東京タワー

入院中その他編

山王病院 2010 その他

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入院中のその他

沐浴実習用のお人形。産後3,4日目に沐浴実習がありました。

山王病院の素敵なところ

・看護師たちは可愛い人が多い。そしてみなさん親切丁寧。

・病院食が美味しい。別ページに書いてある通り。

・言えば何でもくれる、貸出してくれる。
 1.母乳をあげていたら乳首が擦り切れて痛くなったと相談したら「ピュアレーン」というメデラ社製の羊油をくれた。同じくメデラの乳頭保護シールドも5,6個貸し出して部屋に置いてくれて使うと消毒してまた持って来てくれた。
 2.母乳が漏れると相談したらピジョンの使い捨て母乳パット「フィットアップ」を7,8個くれた。
 3.非常用に粉ミルクを用意したほうが良いか相談したら森永の粉ミルク「はぐくみ」*2とアレルギー用ミルク「E赤ちゃん」をくれた。
 4.将来必要になるかもしれないので搾乳のやり方を聞いたらメデラ社の手動搾乳器を貸し出して使い方を指導してくれた。
 5.退院時に予備のおむつとしてひとつ下さいと言ったら何個も渡してくれた。ちなみに山王病院で使用してるおむつはパンパース新生児サイズだった。
試さないとサイズが解らない物、どのメーカーの物を買えば良いか迷っている物など、実際に使ってみることが出来るので良かった。なんでも相談してみるべきなのね。退院後に「これも聞いておけば良かった!」と思いついても、もうなかなか聞ける機会が無いので出産前から調べたり色々シミュレーションしておいた方が良いね。

山王病院には例の新生児室が無い

・ドラマとかで良く見る「新生児室」=ガラス越しに赤ちゃんがいっぱい並んでる例の部屋は無い。
部屋としては存在してる。産まれてから母親の体調が落ち着くまではその隔離された新生児室で赤ちゃんを預かってくれるし、希望すればしばらくは預けっぱなしでミルクや糖水を適宜あげたりおむつ替えもやっておいてくれるが、基本は母子同室の考え方なので帝王切開でも術後2日目には昼間の母子同室が始まる。それまでは「新生児室で預かり→泣いたら部屋まで連れてきてもらって授乳」の流れ。新生児用の透明プラスチック製のプールのようなベッドが自分のベッドに横づけになるけど、高さ的に起き上がらないと見えないから赤ちゃんが静かだと不安になる(呼吸が止まると警報が鳴るモニターはついているが)。

帝王切開のメリット

入院する日・出産する日・時間が事前に解っていたのは便利だった。そのぐらいしかありません!思いつくことはことごとくデメリットばかり。 それでも私個人的には次の出産も帝王切開になると良いなと思ってます、経膣は怖くて・・・。

帝王切開ってどのぐらい痛い?

術後2日目、母子同室が始まってからがつらくて、ちょうど時を同じくして背中から入れていたカテーテルの麻酔が取り外されるので姿勢を変えるだけでも傷が痛い。何するのも痛い。 でも(母乳の場合)赤ちゃんが泣いたら自分で立ち上がって赤ちゃんを抱き上げてベッドに戻って授乳の体勢を取って左右の授乳して、抱いたまま立ち上がってベッドに戻すって作業を1人でその痛みの中でやらなきゃいけない。
昼間はできるだけ実母とかに手伝いに来てもらった方が良いです。看護師いちいち呼ぶわけにいかないし。私の場合は自分のベッドに赤ちゃんも寝かせてほとんど添い乳状態になってました、この痛みのなか赤ちゃんを抱いて立ち上がるのは怖くて無理だった。

術後の痛みは、初めの1週間は満足に歩けない、寝返りも打てないほど。術後2週間はクシャミ出来ないほど。術後に看護師が一日数回巡回に来て腹部を押して様子を見るが、これがたまらなく痛かった。だから入院中はずっと激痛と言っても間違いじゃないので、気を遣わなきゃいけない系の(義母とか)来訪は出来るだけ避ける方向が吉かと。

母乳の相談

帝王切開でも産後すぐ母乳出ました。
産前に(と言っても入院してから)看護師に母乳だけで行きたい相談をしてマッサージしてもらって大丈夫っぽいと言われていたものの、こればかりは人によるみたい。初めこそ量が足りずに赤ちゃんに可哀想なことしたが、あげているうちに足りるようになるようで(産後3,4日目まではどんなに頑張っても最高60ccぐらいしか出なかった)。前々からマッサージを開始して準備をしても、知識を増やしても、逆にプレッシャーになるだけかも。母乳のことを考えるのは産後でもじゅうぶん間に合うみたい。

入院準備

持参するのは洗面入浴用品・パジャマ(マタニティパジャマ3セット)・羽織物・下着類(産褥ショーツ3枚・ブラ3枚)・自分と赤ちゃんが退院時に着る物、あとは特に必要無かった、タオルも毎日新しい物が用意されるし、ティッシュや細かい物は近くのファミマで家族に買ってきてもらえばいいし。
私は、ノートパソコン持ち込み、ネット+音楽も聞きたかったし。部屋にDVDプレーヤーがあったのでDVD持ち込んでも良さそう。

出産費用

2009年10月から出産育児一時金が38万円から42万円に、これは受ける/受けない個人の自由ということだったので受けました。退院時にこの金額をすでに引いた合計が請求されます。
山王病院から事前にもらった説明書きによると、A室正常分娩入院6日間で170万円~、C室115万円~、D室105万円~。帝王切開は7日間でそれぞれから1割引きぐらいとあります(保険が効くから正常分娩より負担額が低くなる、だからって患者都合で帝王切開を希望することは出来ませんよ)。実際は私は帝王切開で入院9日間になったし、出産は開けてみるまで何が起きるか誰にも分からないのであくまで参考まで。
ここにプラス和痛分娩希望の場合は硬膜外麻酔加算10万円、LDR室希望の場合は1日2万5千円、17時半以降・早朝の出産は時間外加算15万円、深夜だと20万円、双子だと10万円・・・etc.
支払方法: 出産予約の段階(妊娠20週までだったかな?)で5万円デポジットを支払って、会計の時にこれが引かれる。出産をしなくてもこれは返金されない。入院時に出産費用の一部40万円を支払う。会計の時はこれらを引いた差額を支払う。クレジットカード使えました。

A室以外なら150万ぐらい用意しとけば安心して出産に臨めるかと。

帝王切開編

山王病院 2010 帝王切開術

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帝王切開術

帝王切開になった経緯。
28週あたり?の健診まで常に骨盤位(逆子)だったので、担当医から「このままだと帝王切開かも」とは言われていました。山王病院では初産で逆子は有無を言わさず帝王切開になるのです。その後一向に回転することなく34週になった時に手術の日程(38週目あたりで医者と私の都合をすり合わせ)を予約しました。

予定帝王切開での入院日数。
順調にいけば手術前日の入院からトータル9日間を病院で過ごすことになります。 私は入退院日の送迎の人員確保と、産後のお見舞い(義母やその他の親戚たち)の日程組みを考えて、たとえば「木曜日入院で金曜日出産・親戚たちは土日に来てもらって、金曜日に退院」とかにしました。

帝王切開の流れ

・手術予定日の前日から入院します。

・手術が昼ごろ予定の場合、前日21時から禁飲食が始まって、それから34時間は飲まず食わずになります。

・手術前日に剃毛してもらいます。麻酔医からの説明とかもこの日にあります。

・手術日の朝から栄養剤(電解)の点滴が開始されます。これは術後2日目まで入れっぱなしです。

・部屋にストレッチャーが来るので自分で乗り込みます、地下1階の手術室までガラガラ運ばれます。これから2日間ほど横になりっぱなしです。

・手術室手前で家族といったんお別れです、立ち会いの場合も麻酔の処置が終わるまではここでいったん待っててもらうようです。

・手術直前、背中からカテーテルの麻酔(硬膜外麻酔という局部麻酔)、導尿カテーテル(術後動けないのでおしっこはこの管から袋に溜める)が始まり、麻酔は術後2日目まで、導尿カテーテルは手術翌朝まで入れっぱなしです。背中からカテーテルの前に2本局部麻酔の注射するけど大した痛みじゃありませんでした。注射の時、大きなお腹で背中を丸める方がつらかった。

・右腕に血圧計、左手の指先に心拍計が付けられます、血圧計は3分ほどの間隔で自動的に作動します。

・麻酔が効いたら手術開始です。目の前にはノレン的な仕切りがされて局部は見えません。私は麻酔が効きすぎて吐き気+呼吸が苦しくなったので看護師と麻酔医にその旨を伝えました。良くあることのようです。

・しばらくは感覚ありません、どうやら開腹しているらしいです。開腹は、へその下15センチ辺りを「横に」12センチほど切ります。普段は陰毛に隠れている辺りです。看護師がたまに手を握ってくれるのがすごく安心できて有り難かったです。

・医師の「押されるような感じがしますよー」という合図とともに、お腹の上からぎゅうぎゅう押される。実際には何をされているのか解らない。でもすごい力で押されて気持ち悪い。

・開腹してから5分ぐらいかな?とにかく結構すぐです、赤ちゃんの泣き声が聞こえて医者が仕切り越しにちらっと赤ちゃんを掲げて見せてくれました。異様な空腹感を覚えました。

・赤ちゃんの顔の血とか拭き取ってすぐに左側から赤ちゃんを腕の上に乗せてくれました。私が唯一口を聞いたのは「普通ですか?」っていう妙な疑問だけでした。

・ここからが、長かった、縫合です。多分だけど逆算する限り、縫合だけで30分ぐらい要してた気がします。「ぎゅうぎゅうぶりぶりぶるぶる」って感覚だけ伝わってきて、相変わらず呼吸困難と吐き気があって、あとどのぐらいで終わるのか解らなくて不安で余計気持ち悪くなりました。

・赤ちゃんはこの間に外で待っている家族に披露されて計測などのためにひっこんだ模様。

・手術全体(手術室に入ってから出るまでの時間)はおよそ1時間でした。赤ちゃんが出てくるまでが20分ほどだったからその後処理がこんなに長いなんてと思いました。

・縫合も済んで、何かネットに入った物を胸の上で組んだ手に握らされて、またストレッチャーで部屋に戻ります。後々判ったことにこのネットに入った物は背中のカテーテルとつながっている麻酔でした。

・部屋に戻ってしばらく(30分ほど)すると赤ちゃんがベッドに入ってガラゴロと運ばれてきました。家族は抱っことかして写真、私は起き上がれないので横になったまま。

・私はこのあとすぐ寝入ってしまいました。以上です。

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