Celica Blog: タヒチ 2008 滞在記: 口上

タヒチ 2008 滞在記: 口上

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クチコミ情報の信憑性

「一生に一度の最後の楽園タヒチ」

2回目のタヒチなので思ったことを率直に書きます。

どんな観光地だって「一生に一度」のはずがないですよね。キャッチコピーに踊らされて、なぜか「もう来られない」と暗示にかかっている人が多くて、ちょっとでも希望と違うことが発生するとパニクったりゴネたり泣き喚いたり一生根に持ったり・・・
100以上もの島からなるタヒチ、島の魅力はそれぞれ違う。南部と北部では住民の気性も違う。たった一度で何が解るというの?
日本に数日間観光に来た外国人が本国帰ってから「日本は○○だった」と断言していたらそれを信用するなんて馬鹿げてると思わない?
全てが100%思い通りになるわけないし、ましてや海外、自分の要求と相手の言い分をきちんと理解できる語学力を持った人にさえ思いがけない良いことも悪いことも当然発生する。でも気に入ったらまた行けば良い、心残りがあればまた来れば良いんだってことをちょっと頭の隅に置いて楽しもうよ。「一生に一度」なんかじゃなく「せっかくのタヒチ」ですから。

「何処より何処のほうがお魚が多い」

クチコミで見掛ける「ボラボラ島より○○島のほうが魚が多い」とか、嘘ですw

藁をも掴む気持ちでクチコミとか経験談ブログ検索している人を惑わす妄言です
あたしも色々クチコミ調べたり質問してから行ったけど、行ってみて解ったこと、行かなきゃ解らないことだらけでした。特にネットで他人の感想を読んで鵜呑みにしては馬鹿を見ます、地理や歴史的背景=真実を見なきゃ。
たとえばボラボラ島にいくつホテル(=ビーチ)があるか知ってますか?全部のビーチが全部魚影の濃さ(=珊瑚の量)から深さ・流れ・生きてる生物、何もかも違うんです。この島だけで周囲32kmもあって全部のポイントを知っている人が世界に何人いるでしょう? 今は条例でサンゴ礁のない場所にしかホテルを建設できないから基本的にホテル周辺にはもともとサンゴ礁は無く、ホテルを建ててから周辺の砂地に珊瑚を植えるんです。(その周辺の砂地さえ遠方から砂を運んできてコンクリで堰き止めて造ってるし。)当然、天然のサンゴ礁には及びもつかない箱庭になります。
※ホテルボラボラだけは例外(条例ができる前に建設された)だったから生きたサンゴ礁の真上にバンガローが建ってました。出来たてホヤホヤのフォーシーズンズに泊まってガッカリしまくってタヒチなんて魚居ないじゃん!と思っている人は自分の情報収集能力のなさとイメージ先行型のお花畑思考を反省しましょうね。
だから泊まったホテルや行ったポイントを列挙した上で「ボラボラ島の○○ホテル周辺より○○島のXXポイントのほうが魚が多い」という情報でなければゴミ情報です。


「何処のホテルが良い?」


ホテルについても上と同じで、乏しい海外・外資系ホテル経験で比べる基準を持たない人が「プライベート感がある」「素敵なホテル」とネット上に書いていたり、自分の気に食わない方向に物事が進んだ時は「ホテリエの態度が悪い」「2度と行かない」と書きなぐっているけど(例:インターコンチレベルでお姫様扱いを受けなかったことを根に持ってる人・部屋にトカゲがいたって怒ってる人…)評価するなら「同クラスの○○ホテルよりこの点で劣る」という情報でなければ意味をなさないでしょ。だいたい初めての海外で初めて見る物だらけで「何が何だか解らず疑問や不満を持つことさえままならないなか旅行を終える」だけの工程を過ごした人が評価なんておこがましいことこの上ない。

ホテルボラボラに滞在したあたしはそのあとインターコンチ・ル・モアナに行って周辺の海に魚がいなくて呆然・ホテル自体も2流で失笑した(詳細は2007年タヒチ滞在記で)、ル・モアナにしか行ったことがない人は「お魚いっぱい~」「素敵なホテル~」と感じることもできるだろうし人にもそう言うんでしょう。あたしにとって失笑物・誰かにとっては楽園 の妙

今回はそのホテルボラボラが改装中で営業休止中だからタハア島とティケハウ島まで足を伸ばす。特にル・タハア・アイランドリゾート&スパは一流らしいので期待。 ティケハウ島はあまり訪れた日本人がいないようなので色々レポート書きます、お楽しみに。

行く人それぞれが何を求めてるかで「良いホテル」は違ってくると思うんで、上にも書いたようにあたしにとって失笑物のホテルが人によっては超高級リゾートホテルと感じることもあり得るんだから、見ず知らずの他人にあそこのホテル良かったよと迂闊には言えない。
でもあたしは「日本人向けにマーケットを開きたいならバスタブがあって当然」「朝食も各お客さまからのオーダーで作って出すのは当たり前。ビュッフェ形式=まとめて置いてある大皿まで食べる物を取りに行って自分を満たせなんて失礼千万」これらは絶対に譲らないのでこれをクリアできないホテルに行っても充分と感じる人とは話が合わないと思う。


「タヒチ島パペーテでの過ごしかた」

以前タヒチとモルディブどちらに行こうか悩んでいる私にタヒチ島しか行ったことのない人が「タヒチよりモルディブ」と勧めてくれたけど、これもゴミ情報。仁和寺の石清水の話、ご存じ?

※タヒチ島ってただの係留地です。

日本で言うと成田空港周辺です。観光地でもビーチでもありません;わざわざ日本からパペーテだけ行って「タヒチ」行った気分になってる人はただ無駄遣いして汚い海と塩素臭いプールで遊んで色黒になっただけ・・・次回は是非離島にも足を伸ばしてみてくださいね。某クチコミサイトで1位を獲得してるインターコンチネンタル・タヒチに2007年には復路便の待ち時間(昼から夜中までの半日)滞在・2008年には撮影のため再訪問したけどここの海の汚さと言ったら・・・ボラボラ島・ティケハウ島の後では見劣りも甚だしくあたしも旦那様も海には入れませんでした。巻貝とプランクトン大量発生・・・チンクイに食われそう、緑色に濁ってて怖くて足を入れられなかった。「海のないタヒチ」で時間のつぶし方がわからず散歩と居眠りして過ごした。
だから今回のタヒチ旅行では「パペーテでの滞在時間は1分でも短く」とリクエストしたのに、行く島がティケハウという最西端に位置する島なので飛行機が1日1便しか就航しておらず、しぶしぶ昼過ぎにはパペーテに戻って日本行きの便出発までの18時間ほどをパペーテで過ごさなくちゃいけない。本当に時間の無駄だし悔しい。
これから行く人は「パペーテでの滞在は要らない・便出発までの時間は空港で過ごす」ぐらいの気持ちで良いと思う。実際空港ではたくさんの日本人がソファに横になって出発を待ってます。午前6時発とかだからみんなホテルを午前3時ごろチェックアウトして空港に来てる。

「タヒチ土産」

パペーテでの過ごし方に付随して:
お土産を買いたいならパペーテ空港出国カウンタを通った後・搭乗口の近くの売店が飛行機の離発着に合わせて24時間営業、見栄えの良いタヒチらしい商品が種類も在庫も豊富(今年改装して店舗が大きくなって品ぞろえも増えた)回転が良いから新鮮・しかも免税だから安い(離島の7掛けぐらい)。だから離島で町へ出てお土産を探すことは避けた方がいいです。離島でしか買えない物なんてありません。

はじめてのタヒチ・ボラボラ島でお土産買わなきゃと焦ってわざわざ時間を割いてヴァイタペまで買い物に出かけたのが後に悔やまれた。離島での買い物は雨が降った時にでも行けばいい。帰りは空港で数時間待ちになるから買い物するかうまくソファに陣取れたら寝るかしか時間を潰す方法がない。
ヒナノビールや会社へのお土産のチョコレート箱なら宅配サービスで充分。カタログのビール6缶2,400円って高いな~と思ってたら現地でもビール1缶400円でしたw持って帰る手間と買い物の時間が省けるなんてメリットしかない。飛行機の中か旅行代理店でこうゆうサービスを紹介しているはずだから聞いてみて活用すると良いと思う。つかお勧め。あたしは義理のお土産は2回ともこれで済ませます。

自分へのお土産にはタヒチアンパールが一番お勧め
現地で作っているジュエリーはセンスが合えばいいけど大ぶりで西洋人向けなのでルースで買って日本でペンダントヘッドに加工するのがいいかも。金の値段上がってますが。安価なものなら空港の売店でピアスやネックレスが5000xfpぐらいから売ってます。
買い方は簡単。ロバートワンとかシバニとか、離島でもタヒチ島でも町やホテルに必ず専門店があるから「巻き・照り・傷(ABCランク)」・「形(真円やバロックなど)」・「大きさ(色々)」と値段で自分が納得のいくものを選ぶ、だけ。店員が下敷きのような「質と値段の早見表」を出してくれるのでたとえば「巻きがA(厚)照りがA(良)傷がB(少々あり)真円で大きさは13mmぐらい」と表を指さして伝えればそのランクの候補たちを出して見せてくれる。あとはお財布と相談。パールの値段はAが多くて真円に近く大きいほど高い。色は黒・緑・グラデががったものから金色まで様々で、色による値段の差は無いので自分の肌に似合う色を見つけるのも楽しい。

治安の良いタヒチではぼったくりとか偽物とかの被害は聞かないので組織ぐるみの犯罪はないよう、値札や値段はたいてい固定で付いているので値切り行為は必要無いばかりか軽蔑されかねない。買う気が無いならさっさと立ち去る。 ただ、悪い人は世界中に居るから携行品などに気を付けるに越したことはないでしょう。ホテル内での盗難などは残念ながら聞いたことあります。

タヒチくんという日本人相手のお土産屋がパペーテにあり、「高級車で送迎・店内貸切」などと宣伝を打っているけど1回の買い物で2万円以上使うことを事前に誓約させられる。物価が高いから仕事・親類・友達なんかに全部お土産を買ったらそりゃあ2万ぐらいは行くだろうけどね。 ここのマダムは「うるさい」という見解で一致してますのでまぁ興味のある人は自分で調べて。タヒチまで行って上から目線で小さいベンツ自慢されたい人は行ってくればいいんじゃないかな。
タヒチの一般的な商店はお国柄「お客様は神様」という商売方式を採用していないのでゾンザイだったりもするけど、反対に片言の日本語でフレンドリーに見せかけて執拗に買わせようなんて絶対にしてこないので興味があったら気軽にお店に入って質問したり見せてもらったり出来て楽です。2万円買うまで店から出さないあの店はそういう意味では異常。

上記タヒチくんのサイトに「タヒチではああしろこうしろ」書いてあってマダムの性格丸出しで面白いので一読をお勧めします、賛同できることも多い。ただ、彼女にはタヒチに来る日本人にご飯食わしてもらってることだけは肝に銘じてほしい。


信頼できる情報を持っている人

本人の許可を得ずに勝手に書くので怒られたら消します。タヒチウェディングベルの竹本さんです。
彼はタヒチのあらゆるジャパンマーケットのホテルに定期的に滞在しているのでこちらが条件を出せばいちばん見合ったホテルを列挙してくれます。ボラボラ島に限らずタヒチ諸島どこでも大抵行って見てきた情報を持ってます。本当にレアなマルケサス諸島e.g.ヌクヒヴァ島とかの情報はタヒチウェディングベル本社のマダム竹下がいくらでも生きた情報を持ってます←日本人はあまり行かないと思うけど
旅行代理店ではタヒチ担当だからってタヒチに行ったことすらない人もいるんで(JTBで実証済み←怒られたら伏字に変えます)そこは担当者本人に聞いて確かめた方がいいです、実際にあなたが行ったんですか?って。じゃないとパンフで読んだ情報・ガイドブックの星の数だけで旅を組み立てられて残念な結果になることも。

竹本さんは本当に色々なことを知ってて質問すると即座に明確なイメージで返答をくれるんだけど、難を言えば「タヒチに行き過ぎてる」・・・
つまり初めて行く人にとっては思いがけないことにも彼はすでに慣れっこになってるから、そこを事前にメンションしてくれなかったり(例:ホテルボラボラ水上バンガローになぜガラステーブルが無いのか←これは行った人にだけ理由がわかる・必要無いからって言う簡単な答え。じゃぁ他のホテルで採用している理由は?←これぐらいでしか客の気を惹けないから。色んなホテルに泊まれば解る)あたしが言い出したことだから彼としては客の主張に水を差しちゃいけないって気持ちだったんだろうけど、他のホテルにはサンゴ礁が無くて人工の珊瑚ブロックだってことは教えてほしかったな。ル・モアナではガラスの床から人工の珊瑚ブロック1㎡を覗き込むの・・・あれなら水族館行った方がマシ。(行ってなきゃ比べることも出来なかったから結果的には満足してるけどね、ホテルボラボラ長くしてインターコンチの滞在は1泊程度で良かったなーと、まぁ改装が済んだらまた行けば良いね)
あと、タヒチの食事は元々日本人には食べ慣れない(例:ココナッツミルク風味のマグロ刺身)ものが多いからってタヒチ島パペーテでの夕食(タヒチではこれが最後の晩餐になるはず)にルロットの中華を勧めてくれたり。そりゃまたすぐタヒチに来る人にとってはタヒチアン料理なんて飽き飽きだろうけど、あんな油ギトギトのインスタントの中華麺で旅を締めくくりたくなかったよ・・・安くてまずくて油っこくて。2回目は絶対タヒチ風フランス料理で締めくくろうと心に誓った。

竹本さんは「挙式&新婚旅行のタヒチが初めての海外旅行」って客には現実的過ぎるプランナーかもしれない。 去年合計3社と見積りメールのやり取りをして、他の会社はこちらが言った内容を全肯定して「素晴らしい選択ですよ~最高の旅になりますよ~代金の振り込みはコチラですよ~」って畳み掛けるように勧めまくってきてその気になりかけたけど、竹本さんは具体的にこのホテルはこう、あの島はこう、と答えを返すから現実に引き戻されたし、勉強になった(口調が叙事詩がかってしまうのは多少なりとも遠まわしに言おうと気を遣ってくれているからなんだろう)。
現実に引き戻されたくなくて目がハートのまま100万単位の旅行に行きたい人は竹本さんのアドバイスは必要無いでしょう。実際、あこがれのタヒチ!って言ってた知り合い(男)がまんぼ~のK氏に勧められるままバスタブのないソフィテルモツを予約してたし・・・お嫁さん、行ってからガッカリしただろうな~、フライトの前後や挙式の前日にバスタブにも浸かれないなんて疲れもムクミとれないし、1週間シャワーだけの生活って西洋慣れしたあたしでも無理だもん。  (新婚旅行って毎日一緒にバスタブ入ったりするのも楽しいよね~

これからタヒチ旅行に行く人はタヒチウェディングベルの竹本さんに見積もってもらって疑問とかも聞いてみると良いと思う、もちろん具体的な質問じゃないと欲しい答えは返ってこない。少なくともあたしは帰ってきてから「竹本さんの言ったとおりだったなぁ」って思ったことが2,3あったから。
個人的にはボラボラ島ならホテルボラボラが間違いなく良いけど今は改装中だし・・・正直2年後?のリニューアルオープンまで待ってでも妥協しない方がいいと思うけどね~ホテルボラボラ以外はすべて「妥協」って言うのが個人的見解。プライベート感ならティケハウ島のパールビーチリゾートのスイートは太鼓判だけど、まぁ何より大切なことは夢が膨らみ過ぎて頭でっかちにならないで旅の計画は冷静に現実的に。


ここまで読んでくださってありがとうございました。

このサイトは「朝食は7時半から9時半までのビュッフェ形式だってー食べ放題じゃんーカップラーメン一応持ってくーインターコンチネンタルホテルって一流ーエステがあるープールがあるー高級ージュース1杯1,000円とかありえないースーパーでビールとエビアン買って部屋の冷蔵庫に入れとこうー」って言ってる人たちには永遠に縁のない話ばかりだから読んでも参考になりませんよ。

楽しめた方は引き続き滞在記をご覧ください。