Celica Blog: 山王病院 2012 帝王切開術

山王病院 2012 帝王切開術

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帝王切開術

入院初日の夜は緊張で眠れない場合、睡眠導入剤をもらえます。ベンザリン

帝王切開になった経緯。
1人目が28週あたり?の健診まで常に骨盤位(逆子)だったので担当医から「このままだと帝王切開かも」とは言われていました。山王病院では初産で逆子は有無を言わさず帝王切開になるのです。その後一向に回転することなく34週になった時に手術の日程(38週目あたりで医者と私の都合をすり合わせ)を予約しました。そして、1人目が帝王切開だと以後の出産は必然的に帝王切開になるのです。

予定帝王切開での入院日数。
順調にいけば手術前日の入院からトータル9日間を病院で過ごすことになります。 私は入退院日の送迎の人員確保と、産後のお見舞い(義母やその他の親戚たち)の日程組みを考えて、たとえば「木曜日入院で金曜日出産・親戚たちは土日に来てもらって、金曜日に退院」とかにしました。

帝王切開の流れ

・手術予定日の前日から入院します。

・手術が昼ごろ予定の場合、前日24時から禁飲食が始まって、それから30時間程度は飲まず食わずになります。(2010年は前日21時から禁飲食だったから、少し負担減)

・手術前日に看護師に剃毛してもらいます。麻酔医からの麻酔の説明・同意書もこの日にあります。

(麻酔は硬膜外麻酔・脊椎麻酔と、局所麻酔です。)

手術当日の朝から準備

準備その1・加圧ストッキングを着用します。前日に足の太さを測ります。

準備その2・手術着に着替えておきます。アクセサリー類は全部外して、髪の毛は束ねておきます。ネイルしていないかは前日からしつこくチェックされます。

準備その3・点滴は術後2日目まで電解・抗生物質など?入れ代わり立ち代わりになるので針がテープで固定されます。通常は利き腕と反対の内肘。

準備その4・栄養剤(電解)の点滴が開始されます。

・朝、担当医の最後のエコーによる診断があります。

・付き添いの家族は朝10時半ごろから病室に来ていれば大丈夫です。

・部屋にストレッチャーが来るので自分で乗り込みます、地下1階の手術室までガラガラ運ばれます。これから2日間ほど横になりっぱなしです。付き添い家族はストレッチャーの横を歩いてついてきます。

・手術室手前で付き添いといったんお別れです、立ち会いの場合も麻酔の処置が終わるまではここでいったん待っててもらいます。

・別のベッドに移動して頭にシャワーキャップみたいのをかぶせられます。

・さらに移動して手術室の中に運ばれます。クラシック音楽と白くて眩しい清潔な壁や天井が印象的です。手術用のライトがすごい近未来的、ちなみにライトに反射して切開中の自分のお腹が見える・・・なんてことはありません。

・背中からカテーテルの麻酔(硬膜外麻酔という局部麻酔)、導尿カテーテル(術後動けないのでおしっこはこの管から袋に溜める)が始まり、麻酔は術後2日目まで、導尿カテーテルは手術翌朝まで入れっぱなしです。背中からカテーテルの前に2本局部麻酔の注射するけど大した痛みじゃありませんでした。注射の時、背骨の隙間を開けるために右向きになって大きなお腹で背中を丸める方がつらかった。

・右腕に血圧計、指先に心拍計が付けられます、血圧計は3分ほどの間隔で自動的に作動します。

・麻酔が効いたら手術開始です。麻酔はだいたい胸から下なので意識はハッキリしているし声も出せます。麻酔の効き具合は太ももなどに冷たいコットンをあてて「冷たいですか?」「これは?」「10のうち幾つぐらい冷たいですか?」などのやり取りで確認されます。目の前にはノレン的な仕切りがされて局部は見えません。1回目の帝王切開では麻酔が効きすぎて吐き気+呼吸が苦しくなったので看護師と麻酔医にその旨を伝えました。良くあることのようです。それを踏まえてか2回目のときは吐き気の無い程度の麻酔にセーブされた模様。

・立ち会い出産希望したので、ここで夫が登場します。割烹着的な衛生服を着て私の左肩のあたりにスタンバイ。手を握って座ったところで執刀医が「では始めますね。すぐに出てきますから見逃さないでね」的なことを言って始まります。

・しばらくは感覚ありません、どうやら開腹しているらしいです。開腹は、へその下15センチ辺りを「横に」12センチほど切ります。普段は陰毛に隠れている辺りです。看護師がたまに手を握ってくれるのがすごく安心できて有り難かったです。2回目の手術も同じ執刀医だったからか、前回の傷とまったく同じ場所を切開したので傷が大きくなったり増えたりということは皆無でした。

・医師の「押されるような感じがしますよー」という合図とともに、お腹の上からぎゅうぎゅう(実際には何をされているのか解らない)すごい力で押されて気持ち悪かったです。

・開腹してから5分ぐらいかな?とにかく結構すぐです、赤ちゃんの泣き声が聞こえて医者が仕切り越しにちらっと赤ちゃんを掲げて見せてくれました。

・赤ちゃんの顔の血とか拭き取って今回は助産師が気を利かせてこちらまで持ってきて触らせてくれました。「ちゅ」と言って顔に近づけてくれました。

・ここからは2度目でも長かった・・・縫合です。前回同様、縫合だけで30分ぐらい要しました。前回は麻酔が効きすぎて縫合中も吐き気がひどくて、今回は麻酔が効いてなさすぎて縫合が痛くて痛くて「痛~い!」と大きな声で訴えてしまいました。麻酔医が「どこが痛いですか?」ってお腹に決まってんだろう~!この瞬間はもう二度と子供は産まない!!って思ってました(今はもう痛みなんてすっかり忘れたからもう一人ぐらい子供欲しいかもと思ってます。←ばか)

・赤ちゃんはこの後、プラスチックのケースに入れられて外で待っている家族に披露されて小児科の診察や計測などのためにひっこんだ模様です。

・手術全体(手術室に入ってから出るまでの時間)はおよそ1時間でした。赤ちゃんが出てくるまでが20分ほどだったからその後処理がこんなに長いなんてと思いました。

・やっぱり山場は赤ちゃんを取り出すときのお腹を押すような感覚と、縫合です。これだけ乗り切れば手術は終わります。

・縫合も済んで、何かネットに入った物を胸の上で組んだ手に握らされて、またストレッチャーで部屋に戻ります。後々判ったことにこのネットに入った物は背中のカテーテルとつながっている麻酔でした。

・前回は部屋に戻ってしばらく(30分ほど)すると赤ちゃんがベッドに入ってガラゴロと運ばれてきた。術後に小児科医の診察などがあるのでしばらく時間が開きます。今回は2時間ほどしてから運ばれてきました。家族は抱っことか写真、私は起き上がれないので横目で見ただけ。

・私はこのあと寝入ってしまいました。

・縫合中に麻酔を足したせいか、足が痺れて自分の意志で動かすことが出来ず夜中につらくて何度も起きてしまって、しかし頭はぼんやりしてるので少しパニック状態でした。それでも手術の疲れからか翌朝まで赤ちゃんの世話を一切せずに約17時間寝た計算・・・。

・翌日は背中からの麻酔が効いているので傷の痛みはさほど感じず、背中の麻酔を外す2日目以降が傷の痛みとの戦いです。

・痛みがあったら我慢せず座薬の痛み止めを頼みましょう。飲み薬とは効きが全然違います。これさえあればあと2日もすれば本当に楽になります。頑張って。