Celica Blog: ヨーロッパ滞在記 2007: Belgium

ヨーロッパ滞在記 2007: Belgium

Brussels

Londonから1時間10分でBrussels-BeNational到着。時差は1時間。(日本との時差は7時間)

天気は曇り。気温は20度前後。

この町は公用語がフランス語だから早く逃げ出したい。Bruxelles,Belgiqueはフランス語表記。

空港での両替は10,000円で54.36euroにしかならない、高いなぁ。

Antwerpには空港が無いからBrussels空港のグラウンドフロアからのバスを利用する、8euroでAntwerpenCentraalまで直通40分。

Antwerp

オランダ語(正確にはフラミッシュ)が公用語の町。Antwerpen Centraal,Belgieはオランダ語表記。英語ではAntwerp Central,Belgium

天気は曇り時々雨。気温は20度より下。半袖では肌寒い。

ホテルはHotelFloridaなんてフザケタ名前のホテルにしては部屋が広くて清潔感があってよかった。Centraal駅の直ぐ目の前のホテル。 AntwerpenCentraalは黒人やアラブ系の居住区で1,2を争う治安の悪い地域。だからダブルルーム(TV・バスタブ・トイレ・電話・冷蔵庫、朝食付)平日1泊60euro、週末90euroと安め

レセプションの女の子はフランス語オランダ語英語が喋れるツワモノで、イタリア語は出来ないと言っていた、イヤ必要ないし。

市内の移動はTRAMという路面電車かmetroという地下鉄(初乗り1.20euro)か、徒歩でも充分な小さい町。

ほとんど全ての市民が英語を話すし、移民や留学生に慣れてるせいか道を聞いてもすごく親切に教えてくれる。ありがたいことです。 タイミングかもしれないけど同じ国内でもBrussels市民は公用語がフランス語のせいか道を聞いても日本人程度に冷たい気がする。

町の中心は'Centraal'ではなくmetroで3つ目の'Groenplaats'

広場を中心にショッピングセンターやレストランがある、石畳が歩きにくい。素敵。そしてNationalStraat沿いにRoyalAcademyがある。

友達に電話してメッセージを残してあとは待つのみ。Showは2007/6/14からだから2,3日は観光でも(そんな時間が必要ないことは明らかだけど)して時間をつぶそうかと。

Royal Academy -MODE NATIE-

NY・LondonのAcademyとともにファッション界の3大専門学校と言われるAntwerp Royal Academy。 4年制。

3年終了でdiploma,4年でmaster。

卒業生にはAnn Demeulemeester, Martin Margiela, Dries Van Notenなどがいて、この学校の卒業=ファッション界での成功を暗に 意味するぐらいハイレベルな学校。従来は毎年生徒の半数が退学処分になると言われていた。

最近学校の経営方針が変わってきて、厳しい基準で生徒を次々に退学にしてきた(2005年の卒業生は7人)のは過去の話になりつつある。 経営が立ち行かなくなるのを恐れてか去年からレベルが大幅に下がった。今年3年から4年に上がれない人は22人中たったの4人。

今年の1年にやたら日本人が多いのもただの収入源らしい。だってイタリア人の授業料500euroなのに日本人の授業料は6,000euro(異論のある人はメールください)。去年から日本人は試験を受けたら必ず受かるって噂。

でも4年になると急にオランダ語の能力が問われだして少しでも話せなければ落第するって。とまあこれらは全て学生達から聞いた話。

結局世界中に営業をかけ過ぎた割にここ数年ベルギー人デザイナーを1人も輩出できないのがジレンマになっちゃっていきなりオランダ語できる人優先って・・・ それも理由のひとつでインドネシア人のHeavenは4年に上がらずに学校をやめるって言ってた、馬鹿馬鹿しいって。

彼はCavalliからお呼びがかかってて他のコンペティションのファイナルにも残ってるらしいから学校を続ける意味自体があまり無いっちゃないんだけど。学校ならLondonのAcademyにしか行きたくないって言ってた。

2005年に初めてこの学校を訪れたときに1年生のAlexanderとDaisuke,2年生のDaria,Damien、今年になって3年生のDaria,Andrea,Heaven,4年生のGunhyo,Philippe(5ヶ国語完璧に話すスゴイやつ)なんかと 真剣に、人によってはさわりだけ、学校や作品の話、悩みも含めてたくさんの話を聞いてきたけど、在学中みんなが必ず鬱のような状態の辛い時期を経験してる。

それに耐えられないと退学になる前に消えていくだけ。

学校をやめた子達が今回のShowに元クラスメイトのアシスタントとして遊びに来てたりしたけど在学中よりかなり元気で幸せそうな反面、 もう永遠に彼らの作品が舞台にあがるチャンスが無い、自分から諦めたんだと思うと(それは彼ら自身がいちばんよくわかってると思うけど) それでも誰かのアシスタントとしてでもファッションに携わっていたいっていうのが気の毒にみえた。

Andreaなんていつもおふざけしてて冗談ばっかり言ってるけど真剣な話になったときはやっぱり辛い時期があって最近やっと抜け出せたこととか それは作品のことだけじゃなくやっぱり人間関係もかなり大きかったって言ってた。

the Lebanese

AntwerpはLondonに比べると驚くほど物価が安い。London2日間の滞在でさえ栄養失調気味を感じたからCentraal付近のレバノン料理屋で羊肉のピタを食べる。肉と野菜たっぷりで2人前ぐらいのボリューム、5.5euro。ついてくるチリやガーリックマヨ、タマネギをたっぷり乗せていただきます。

ちなみにレバノン料理では食事終了時はナイフとフォークをお皿の上でXに置く。

  • ドイツのICEがFrankfurt-Paris間の営業開始
  • フランスのTGVがStuttgart-Paris間の営業開始

2007/6/10この日、ドイツとフランスの高速鉄道がそれぞれ乗り入れを開始した。どちらも4時間ほどで到着とか。

今回は帰国までの1ヶ月間自由に行動できるからこれもオプションに入れておこう。

ヨーロッパ大陸内は5月から11月まで蚊がものすごく多いので虫除けを塗ったり、夜はホテルで蚊取りを借りた方が無難、網戸が存在しないので蚊がうるさくて眠れないことも。

偽札

スーパーマーケットのレジで目の前に並んでいた女性が使った200euro札が偽札で拒絶されてた。

女性も知らずにつかまされたらしく、動揺してたけど、高額紙幣は時々贋物があるらしいからスカシはしっかりチェックしましょう。

Antwerpでの覚書

あたしの見た。背が高くて細め、彫りが薄くて色白なオランダ系男性。背はそこそこ骨格がっしり髪を耳の下ぐらいまで伸ばしてて口元がしっかりした美しいドイツ系男性。 その他アメリカとスペインのハーフの細身の男の子。イタリアとベルギーのハーフで、足がコンパスみたいに長いバレエダンサーの男の子。生粋フランス人の長身の男子学生、たくさんの素敵な男性。

絶対頭に入れとくべき大事なこと・・・Antwerp市内では、美しい男性はほぼ全員ゲイです。

飲みに誘われても期待なんてしない・・・もう。

追記

・・・6月21日以前の写真のデータが残ってないのが本当に残念。

コピーを頼むときはきちんと焼いたCDの内容を確認しましょう。たとえ相手が友達でも。

2007年6、7月の平均両替レート:1euro=183円