ちょっとその辺まで出掛けるのでカジュアルな格好をしてみました。
たまにはこんなでもいいじゃない。人間だもの
おばあちゃんのお葬式。あたしは精神的に耐えられないことを家族の誰もがわかってくれていて、火葬場にはこなきゃまずいけど つらくなったらどこかに隠れてていいって言ってくれた。中には口うるさい親戚もいるから、もし何か言われても適当に言っておくからって。
でもあたしが一番耐えられなかったのは、お通夜も済んでいないときに伯母さんが形見分けをしたことだった。
女の人が、自分の大切にしてきた着物や宝石を誰かに持っていかれるのはつらいことだと思う。そこの和室にまだ寝てるのに、どうして実の娘がそんな心無いことをするんだろうって。本当に悲しかった。それは彼女の悲しみを紛らす手段だったのかもしれないけど…やっぱり理解できない。
夜10時過ぎにいつもみたいにパソコンで遊んでたらマミーから電話がきた。
おばあちゃんが死んじゃったって。すぐに実家に向かう。あまりに急なことであんまりよく覚えてない。
とにかく取り乱してしまった。12歳まで一緒に住んでたし、実家を離れてからも月1で顔出してたから近しかった。 大好きだった。おっとりしてて趣味に生きてて、いつもあたしに言ってた「女の人生は男で決まるのよ、あたしを見て御覧なさい」って幸せそうに。 たくさん幸せって思って生きてた人だって信じてるし、今でも自分が死んじゃったことに気付いてないかも知れない。
ずっと見守ってて欲しい。